御柱大祭-総見立て

御柱総見立て 平成27年11月8日

 平成27年11月8日、3年に渡る式年御柱祭の最初の神事となる「御柱総見立て」が執り行われた。
今回の御柱に選ばれた御神木が、嫁入りの「結納の儀」を済ませ、氏子の前に披露された。
当日はあいにくの雨模様となったが、40人の神田の氏子たちが中山地区に集まり、神聖なる儀式を見守った。

 最初に訪れたのは、中山和泉、保福寺から徒歩10分ほどの第一位御柱。目通り210cmの太さを誇るスギの御神木。
雨と霧に覆われ、総見立てにふさわしい幻想的な風景の中、宮司の祝詞(のりと)と共に、厳かに神事が始まる。
杣役の草間啓介さんの手により「斧入れの儀」がおこなわれ、御神木の証となる「大」の字が刻まれた。
木遣り長持ち保存会による祝いの木遣り唄が山中に響き渡ると、周囲からは大きな歓声と拍手が沸き起こった。

続いて中山埴原、第四位御柱。目通り190cm、見事なスギの木だ。
第四位の御柱の御神木に「大」の字を刻み込んだ杣役の永野悟さんは「大勢の人に注目され、とても緊張したが
無事に大役を果たすことができて良かった」と安堵の笑顔を見せた。
しめ縄の張られた御神木は、春までその時を待つ。